犬の飼育 もちろん躾は大切。でも完璧を求めなくて良い!
かわいいパピーと 慣れない様子の飼主さん発見
愛犬の服などは ほとんどを通販で買うのですが。ペット用品店には よく行くんですよ。並べられた豊富な商品を見てると それだけで楽しくてね。
先日も レジ近くでペット用品を見ていたんです。すると子犬を抱いた飼主さん(母親とお嬢さん)が近くにいて その子に服を着させようとしていた。トリミングを終えて帰る様子なのですが、上手く服を着させてやれないんですね。慣れない手付きで。
なんだか気になったので僕からお声かけしました。
「かわいい子ですね。僕も最初の頃は、上手く服を着せられなかったんですよ〜」
僕がチワワを飼ってること、そしてそれが初めて飼う犬で、パピーの頃は健康管理などで神経を使った話をしました。
新人の飼主さんは、分からない事がいっぱい。遠慮なく質問しましょう
その子はトイプードルで、まだ生後4ヶ月。その日が初めてのトリミングだったのです。かなりのハイテンション!でした。笑
慣れない手付きの飼主さんでしたが《この子が可愛くて仕方がない❤》という感じで世話をされていたので。とても微笑ましく感じました。
ワンちゃんの着替えなんて、慣れたら誰でも簡単に出来るようになりますよね。心配は無い。きっとこの子は愛情を受けてスクスクと育つだろう。そう思って去ろうとしたら、お嬢さんから1つ、躾についての質問を受けたんです。
初対面の人に質問するのって勇気が要りますよね。お嬢さんは《この子のために聞いておこう》と思われたのだと思います。それだけで立派ですよね。
これは当ブログの目的でもあるのですが。犬などの飼育に関して、初心者が経験者からアドバイスや体験談を気軽に聴ける環境が有ると良いですよね。初めて犬を飼った人や これから飼おうとしてる人は分からないことばかりですから。どんどん経験者に質問すれば良いと思います。
遠慮なんて要りません。
パピーの頃のトイレの躾
質問はトイレの躾に関するものでした。
当然ですが 子犬ってオシッコやウンチを失敗しちゃうんですよね。何度も失敗が続くので《このまま躾けられないと今後も大変だな…》という不安ですよね。
その気持ち、分かります。僕も心配ばかりしてましたから。
トイレの躾で苦労されてる飼主さんは、多いようですね。ちゃんとトイレでしてくれないとか。家ではしなくて、散歩中じゃないとしないとか。
結論を先に書くと、なかなか飼主の思う通りにはいきませんよ。だって動物だもの。焦らず躾けて行くしかありませんよね。
でもこのトイレの躾については、実は僕は楽だったんですよ。愛犬は、わりとすぐにトイレをマスターしてくれたので。
ウンチは不思議なくらい直ぐに覚えてくれました。ほぼ失敗なし。そしてオシッコについては何度かカーペットやペット用の毛布などにしたけれども。その回数も比較的少なかったと思います。
トイレの近くまで行ったのに、その手前でしちゃうとか。そういうのは成功としてカウントしていました。笑。
今、振り返ると可愛かったな〜と思いますね(最後の方は失敗というよりも、僕の気を引くために意図的に失敗してましたから。笑)
パピーは叱りつけない方が良い
店で質問してくれたお嬢さんは、少し深刻な表情をされていたので。おそらくパピーちゃん、繰り返し失敗してるんでしょうね。でも僕が気になるのは、パピーちゃんのオシッコの失敗よりも そのお嬢さんの深刻そうな表情でした。
汚れた床を掃除したり、敷物を洗濯したり大変なのは分かります。《いつまで これが続くんだろう?》という不安も分かります。でも あまり深刻に(几帳面に、神経質に)なって欲しくないと思うのですよ。犬の躾なんて、みんな完璧には出来ないんですから。
《気楽になってほしい》そんな思いで、子犬に優しい緩めの改善方法を教えてあげました。それはトイレシートを広く敷いてあげて、成功率を高めてあげるというものです。
成功率を高めてあげて〈成功したら誉めてあげる〉を繰り返す。
失敗を叱るよりも成功を誉める方が、犬の性質に合うと思うのですよ。犬は基本的に《かまってちゃん》ですからね。飼主が喜ぶことをしたがる習性がある。そう思いません?
トイレに限らず パピーの躾はおおらかに
僕も飼い始めた頃は、〈躾は厳しめの方が良いのかも〉と思っていました。教科書に書いてある通りに躾けようとした時期もあったんです。
〈きちんと食べてくれ!〉
〈きちんとトイレをしてくれ!〉
そういう思いだけで育てようとしていたんですね。
でもある日 ふと気付く。
〈失敗しないか〉
〈イタズラしないか〉
そんなことばかり気にしてる心の狭い自分に。
そして自分自身に こう問うたのですよ。
何のために犬を飼ったの?
動物が(しかもパピーが)そんなに何でもすぐ出来る訳ないじゃん!駄目なのは失敗するこの子じゃなくて 失敗ばかりを気にしてる心の狭い僕の方だ…
反省をしまして、緩めの躾に切り替えたんです。
失敗を叱るよりは、成功を誉めてあげる。1ヶ月で覚えて欲しいと思ったら、2ヶ月ほど待ってあげる。すると不思議なもので、躾が遊びみたいに楽しくなったんですよ。
あくまでもこれは僕の愛犬の例ですし、学術的な根拠も無く、自信も有りませんが。躾をおおらかにするようになってからの方が、躾は(トイレに限らず躾全般)上手くいくようになったのは事実です。
大切なのは躾の原則 【人様に迷惑をかけない】
躾の方法や考え方は、いろいろあるでしょう。僕の考え方は、緩めですし反対意見も有るかと思います。でも僕も躾の原則は ちゃんと押さえてるつもりなんですね。
躾の原則は【人様に迷惑をかけない】
人様に向かって吠え立てたり、噛んだりだけは絶対に許さないし、防ぐように努めています。どれだけ犬や猫のことが好きでも、飼ってるペットのことで世間の皆さんに迷惑を掛けちゃいけない。
世の中には犬が苦手で、怖がられる人もおられる。そういった人達に迷惑をお掛けするのは絶対にいけません。散歩中に愛犬が誰かに吠え立てたら 僕はその相手に必ず謝ります。
躾の原則さえ厳しく守っていれば、そう酷い事にはならないと思う。
全てを完璧に出来ません。ポイントをまず押さえるのが良いと思うのです。この重要ポイントと 軽めのポイントの違いが分からないのが初心者なのではないでしょうか?
人様を噛んだら 完全にアウト。謝っても許されるものではありません。
でも自分の家の中での事は 少し緩めでも良いでしょう?
オシッコの失敗?
「洗濯は面倒くさいよ。次から気をつけてよ〜」
テーブルの脚を噛んで傷が付いた?
「おバカさんだな、もう少し優しく噛みなさいよ。」
これくらいの神経じゃないと犬とは付き合えないのではないでしょうか?完璧を求め過ぎるのも良くないと思うのです。
〈臭いがイヤ〉
〈家具が大切〉
そんな人は犬も猫も、コザクラインコも飼わない方が良い。ある程度は 諦めも必要です。
(テレビのリモコンを齧り、ふすまや壁紙を破る。そんな愛鳥の夢ちゃんですが悪気は無いのです。笑)
成長過程に合った躾で、焦らずに
犬の躾について僕は偉そうな事を書けません。愛犬は散歩中に不審者だと勘違いして吠え立てる事もあるし、部屋の中で興奮して走り回ってしまう事もある。その都度、注意をしますが なかなか直らない。空腹の時、ウンチしたい時は どうしても興奮してしまう。
ただ今のところ 人様を傷付けた事は無く、ご近所からの苦情も無く過ごしています。ですので(偉そうな事を書けませんが)躾の原則については自分の考えを書いても良いのかなと思っているんですね。
躾の原則は守る。でも緩めても良い部分は焦らずに、犬の成長レベルに合わせて躾けていく。
パピーにトイレの高い成功率を求めるのは、無理がある。僕の愛犬のチワワに、警察犬になるための厳しい訓練は無理です。犯人がビーフ系のオヤツを持ってたら、シェパードよりも速く追いかけますけどね。笑
せっかく出会って飼うことになったワンちゃんです。躾は絶対に必要ですが、たとえ習得の速度が遅くても最後まで信じてあげたいですよね。
僕は経験者の皆さんに、お願いしたいのです。もし未経験者で不安に思われてる飼主さんを見かけたら、優しく声をかけてあげてほしい。
ちょっとした勘違いや焦りから、飼主さんが落ち込んだり犬のことを嫌いになったりしたら、 かわいそうですからね。
では最後に、
最後にホントのこと書かなくちゃ…
僕が躾に関して 緩めな理由ですが…
子供の頃、僕は〈おねしょ〉が治らなかったんですよ。小学校の1年生くらいまでしてたかな。
飼主より愛犬の方が優秀ってこともあるので。そこは お互い様の精神で 付き合っていきましょう。笑
今回も拙文、最後までお付き合いくださりありがとうございました。
《完》